Macromedia Fireworks(トライアル版)  MacromediaはWebの覇者になれるか?

 (コメント)しかし、次から次にいろんなアプリが出てくるもんだ。もっと詳しい情報はMacromediaへどーぞ。

8月2日(日)

しかし、最小メモリ20MBってのは勘弁してくれ。

ようやくPhotoshop5.0を手にして、その威力に感動している毎日なのだが、今日、何の気なしにMacPeopleのCD-ROMに入ってたMacromedia Fireworksをインストールしてみた。

小一時間さわってみたんだけど、頻繁に文字や画像サイズ変更を要求されるWebグラフィック作成には、かなり使えそうな気がしてきた。

こないだ触ってみたAdobeのImageReadyとFireworksでは、根本的にコンセプトが違うようだ。ImageReadyは、ビットマップ画像のカラーパレットを最適化したり、フィルタ効果をかけたりといった、サーバにアップする前のフィニッシュに絞り込んでいる。ImageReady上でゼロからグラフィックを作成することもできるが、Photoshop(特に5.0)を持ってる人がわざわざ機能の劣るImageReadyを選ぶとは考えにくい。

で、Fireworksなのだが、FreeHandをWeb専用に焼き直したアプリと考えた方が分かりやすいかもしれない。扱えるデータは基本的にベクターデータが中心。もちろん、IllustratorやFreeHandのファイルをラスタライズではなく、ベクトル情報を保ったまま読み込み、編集ができる(ただしeps書き出しはサポートしてないようだ)。

読み込んだビットマップ画像に対してはXtraメニューからフィルターをかけることができるが、緻密なコントロールを行うにはやはりPhotoshopが必須だろう。ちなみにPhotoshop画像は、レイヤー枚数を保持したまま読み込みOK。

最終的にGIFやJPEGといったファイル形式で書き出すことを前提としており、DTPで使おうと思ったらTIFF形式で書き出さなきゃいかんようだ。この点では、ちゃんとFreeHandの顔を立てているようだ。

小難しいことはさておき、ちょこちょこっと触ってみて作ったのが次の画面。

それぞれのオブジェクトは、塗り、ラインの設定の他にドロップシャドウやエンボスといった効果が設定できる。まあ、こういう機能を使い過ぎると趣味の悪いグラフィックができ上がるという見本と考えてください。

 
テキスト編集機能をPhotoshop5.0と比べると...

Photoshop5.0では、テキストレイヤーというウルトラCで文字の再編集が可能になったが、もともとビットマップ画像の編集ソフトだと考えると、この機能の搭載が遅れたのも仕方がない。

Fireworksでは、もっとスマートな形でテキスト編集機能を統合している。IllustratorやFreeHandと同様、文字はあくまでオブジェクトの一つであり、単独のレイヤーを占有するということはない。直接の編集はできないが、テキストオブジェクトをダブルクリックすると、次のようなダイアログが現れる。

Photoshop5.0と比べての強みは、文字の左右幅(長体・平体)が指定できる点、ダイアログの中で縦書き・横書きを設定できる点。逆に劣っているのは「Apply」をクリックしないとプレビューできない点と、ダイアログを出したままテキストオブジェクトの位置をいじれない点かな。

解像度に縛られない点はよいと思います。

ベクターデータのみでグラフィックを作成すれば、当然、最終の解像度を意識する必要もなくなる。たとえば、WebのGIF画像のサイズを一回り小さくしたいときも、次の画面みたいに大きさを指定して書き出せば、画質が劣化することもない。

さて、Fireworksは誰のためのソフトなのか? 今現在Photoshop+Illustrator(FreeHand)でばりばり仕事をしている人にはどうだろう。むしろ、パソコンを買ったばかりで高価なグラフィックソフトを持っていない初心者にお勧めかもしれん。

これは、Fireworksの機能が劣っているということではなく、これまで手に馴染んできたソフトから乗り換えるのがいかに勇気がいるかってこと。この業界「道具」に愛着持ってる人が支えてるようなもんだからな。いきなり明日からQX捨ててPageMaker使えって言われてもねえ...(おあとがよろしいようで)

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