1 プリフライトチェック って何なのさ

2 で、EazyFlightは何をしてくれるのか

3 2段構えでドキュメントをチェック

4 詳細チェックは個別メニューから(1)

5 詳細チェックは個別メニューから(2)

6 印刷時の出力ミスを鉄壁ブロック

7 まとめのようなもの


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プロセス資材さんより補足

Illustratorファイルのブラックオーバープリントですが、現在ではほとんどセッター側でRIP処理を行い、強制的に黒をオーバープリントにできるため、エラー検知のニーズは多くありません。

また、『詰め』使用のチェック、Illustrator中の和文フォントOCF/NewCIDの認識については、開発者に意見をフィードバックさせていただきます。

その他、「フォントデータを含む」で保存したIllustratorファイルについてフォントの使用状況が把握できない、貼り込みファイル中に配置したEPS以外のRGB形式データが判別 できない問題を含め、次期バージョンで解決する方向で検討させていただきます。

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まとめのようなもの

あと、オマケ機能っぽいんだけど、ファイルOPEN時に常に「ドキュメント設定のPreferenceを使用」でファイルを開ける(右)のは便利かも。

特に、QuarkXPress3.3ではOPEN時のデフォルトが「Xpress Preferenceを使用」だったのに、4.0以降では「ドキュメント設定値を使用」に変わってしまったんで、ここで設定しておけばあの戸惑うダイアログを見なくて済む。

トータルの使用感では、フィルム出力ミスを回避する秘策には感心する一方で、制作側の人間から見るとやや不満な点もあり。
たとえば、

  • Illustratorのブラックオーバープリント、「詰め」チェック機能がない。
  • 同じくIllustrator画像中のNewCID和文フォントが検知されない(右) ※現状ではシステム上にあるフォント種別 で認識が決まるみたい(Quarkと同じ)。
  • Illustratorに配置したEPS形式以外の画像は、CMYKモード以外でも検知されない。
  • IllustratorでモリサワNewCIDフォントを『フォントデータを含む』でEPS保存してると、フォントリストで使用状況が表示されない。

あとは自分勝手なお願い。制作サイドの初心者がやりがちなミス(TrueType使用、リフロー、RGBカラー使用)などにチェック項目を絞った廉価版EazyFlight(2万円未満が妥当?)を希望。さすがに6万円を超えるソフトをスタッフ一人ひとりのMacにインストールっていうのはコストがばかにならないし。

結局、フライトチェック用のソフトって、ウィルスチェック用ソフトと同様に「転ばぬ 先のつえ」にどのくらいの価値を見出せるかが、買う買わないの分かれ目になるんだろうな。間違っても「使うのが楽しい」っていうジャンルのソフトではないし。これまで、何度も転んで痛みを味わった人は、ご検討してみてもよろしいかも。

おしまい